入社2年目の僕が大手人材会社を辞めてベンチャーに転職した話(未経験 WEBマーケ)

キャリア

こんにちは、今日は僕がこの2020年1月〜2月に転職をした話をします。

一応僕のことを知らない人のために軽い自己紹介をするとこんな感じです。

  • 大手人材会社で働く入社2年目24歳
  • WEBマーケを極めて、いろんな国で自由に働きたい
  • 会社の配属により、現在淡路島にて一人暮らし。

それではどうぞ。

2021年正月

転職を決意

2020年12月31日、兵庫県、淡路島にて

今年も特に何もない一年が終わろうとしていた。

悔しい。

僕は20歳の時から毎年新年の神社で必ずお願いをしている。

「何か今年は夢中になれるものを見つけることができますように。」と。

今年の願いは、「一歩動きます!」こう宣言した。心の中で。

このまま何者にもなれずに、毎年願うだけ願ってあっという間に年を取っていくことに焦りを感じていた。

正月は自己分析に当て、過去の自分から自分がどんな人間か、将来はどんな人間になりたいと思っているのかを、

胸の奥から正直な気持ちを掘り起こして、書き出した。

意外とシンプル。

  • いろんな国を旅したい。
  • お金持ちになりたい。
  • 貧困の国で何かして助けたい。

この三つを合わせて、「WEBマーケでスキルをつけて、どの国でも稼げるようになり、貯めたお金でか貧しい人の働き口を与える事業をする。」

こう決めた。※なんでWEBマーケなのかとか、細かいことは別の記事で書こうかな。

魂胆には、自分がこの世で生きたと痕跡を残せるような

生き方がしたいという思いがあった。

今までの自分の選択

そういえば、大学の頃から今まで、外部の環境に流されるように、

その中でいかに楽しくハッピーに生きれるかを考えて生きてきた。

サークルも仲の良い友達のところに入り、就活も人が良さそうなところかつ

大手ですぐに内定を下さった前職の会社に入った。

入社してからは、

人材ビジネスをやりに入ったはずだったが、

新人配属で淡路島になり地方創生事業に取り組むことになった。

8ヶ月間は淡路で健康食品の販売営業、太鼓、ビジネス日本語教室、カメラマンなど毎日様々な業務、

その次の半年は東京本社に移動し、海外とのやり取りをする部署でWEBの担当を任された。

そしてまた淡路に戻り、飲食店の立ち上げを経て、そこで店舗運営をしている。といった感じだ。

家も仕事も全部会社が決めたことに則ってきた。

いろんなこと経験できていい。

飽きないし、たくさんの優秀な人と仕事ができる。

楽しいし、やりがいもある。

これでいいんじゃないかな。とも思っていた。

から2年間淡路島にいた。

別の会社のやつからは「意向と違う場所でそんなに頑張れてすごいね。」と言われた。

ただ社会人、2年目が経とうとしていて、私はこれができます。と

胸を張って言えるものがない。

営業部の人なら、「2年営業をやってきました。」と胸張って言える。

別の会社の営業職なら採用してくれやすいだろう。

今の自分は、楽しいけど、やりがいもあるけど、市場価値は低いまま。

ただ心からの自分が意思決定をした道で進んでみたかった。

正月明け

エージェント登録

正月があけ、僕はいくつか転職エージェントに登録した。

エージェント系のもの、スカウト系のもの。

その中でも、一番対応が早くテキパキしていた、DODAのキャリアカウンセラーの方と

転職を進めていった。

登録が完了すると、電話がかかってきて

まず初めに設定される現状を把握するための面談。

なんで転職考えているの?

どんな業界、職種が希望?

どんなスキルを持っている?

将来は何したい?

テンポよく聞かれる。

僕は現状と、決意した旨を伝えた。

将来的にウェブマーケターになって場所にとらわれずいろんな国で働きたい。

今の会社ではそのスキルを身につけることができないから転職する。

今のスキルは特にない。

回答は「厳しいですね~笑」の一言。

やりたいことを言ったのが恥ずかしくて、悔しかった。

ただ、その厳しい理由もきちんと説明してくれるキャリアアドバイザー(CA)だった。

第二新卒未経験の転職が厳しい理由

理由1

まずWEBマーケターという職種を、未経験で採用している会社が少ない。

基本的に、スキルが必要になる職種は、もともとスキルを持っている人をスポットや中途採用で、

採用する。大手を中心にほとんどの会社が、未経験の人材をエージェント通して雇うくらいだったら、

新卒でコストを抑えて採用し、そこから教育をするらしい。

理由2

その上、このコロナ禍で、求人が激減していて、WEB系の仕事に応募が殺到していることから、

倍率が無名のベンチャーでも10倍を超えるという。

しかも、この社会人2年目までが第二新卒の枠だと思って、

ギリギリ転職間に合ったと思っていたが、実はそもそも第二新卒の枠はかなり少ない。

転職エージェントが、新卒で入社して、仕事が嫌になってくる入社2年目くらいの人材に転職してもらう、つまり

転職市場に入れるためのキーワードだともいう。

新卒は、採用コストが安く、初めての入社になるため、まっさらな頭で入社してくる一方で、

第二新卒は、エージェントへ払うコストも高い上に(年収の35%ほど)、前の会社の考え方が染み付いているため、

自社の価値観に合わせるのが難しいことが多いからだ。

そこで思った。

今未経験のWEBマーケターを募集しているということは、

このコロナ禍でも確実に業績が伸びていて、さらなる業績アップのため、未経験でも人材が欲しい。

または、入社した優秀な人材が早期に辞めてしまう。このどっちかの理由なのではないかと。

(だから面接の時は、業績ややめていく人の理由も聞いた。)

そこから逆に、業績がこの状況で好調な企業の求人を選ぶことで、

ある程度、自分の成長、お給料、周りの人の面で優位になれると考えた。

僕はここから、決算書などを調べ、この狭き門を絶対くぐってやると火がつき、

職務経歴書の作成に励んだ。

CAの方は基本的な転職の流れについても教えてくれた。

転職は、どこの会社も基本的に

職務経歴書、履歴書

※経験、実績を見て判断

一次面接(たまに二次面接まであるところもある)

※コミュニケーションスキル、人柄、理念共感、自社のことに本当に興味があるか。

最終面接

※熱意が伝わるか、社長が気にいるか。

内定

という流れで、いかに次の↓の確率を上げるが、

内定をゴールとした時の目標になってくる。

各段階で何を求められているのか。

これをしっかり理解していないと落ちる。

そして、企業側が何を求めているかは、CAが教えてくれる。

だいたいの会社は※で書いたようなことが求められていた。

1月中旬

職務経歴書記入

いろんな職務経歴書のサンプルを集め、

今までやってきたことを、記入した。

どうしてもいろんな部署を転々としていたことで、

どのサンプルよりも長く、わかりにくくなってしまう。。

これを読んでいる人の中にも

もしかしたら職務経歴書、いろいろありすぎて何を書けばよいかわからない。

と悩んでいる人がいるかもしれない。

淡路島でやっていた、僕の業務はまとめてもまとめ切らない。

そんな場合は、

  • 「やったことはもれなく、ただシンプルに書く。」
  • 「その中から気になった点、聞かれるから。」

これが大事と言われた。

短い期間に多くの部署を行き来しているから、

良い悪いという話はない。

短い分、スキルは身につき難いが、

第二新卒であれば、試されるのはスキルよりもポテンシャルだ。

その人が、今後自社で活躍し成果を残してくれるポテンシャルはあるか。

新卒で入社した会社で特別秀でた結果がなくても良い。

地味な結果であってもそこに結びつくまでの過程、考え方の部分を深掘りされる。

どのようにKPIを設定していたか、問題が起こった時、どう考えてどう動いたのか。など。

僕は、時系列に分け、やってきたことを箇条書きで書き、

そしてその説明として、「業務内容」「成果」と「工夫など」を言う項目を作って、

1行2行くらいずつ簡潔に記した。

そして、数回CAに添削いただき、やっとのことで

職務経歴書を完成させた。

ここから心苦しい毎日が始まる。

一月下旬

企業選定、応募

基本的には、CAがくれた求人を応募する、しないの判断をしていくのだが、

ここには必ず軸が必要だ。

ただ未経験だとそもそも求人が少ないから、

職種 WEBマーケティング 未経験

での求人には一度全てアタックして、

選考に進んでいく中で、しっくりくる企業を見極めていきなさい。

とのことだった。

私は未経験OKの求人にはもちろん、

その中で下のような軸を持って、企業を選んで行った。

  • 業務範囲が狭すぎず、一人立ちした時に再現できるような経験が得られるか。
  • 社長(周りの社員からの社長の見られ方、信頼されているか。、ビジョン共感できるか。)
  • 成長環境(上司になりうる人などのスキルはしっかりあるか。教育制度、フラットに発言できるか。)(あとは家賃補助出るか。笑)

ほとんどが中小企業だけど、企業価値は前職の大手人材会社を上回るものが

多くあった。

僕は未来の大企業に狙いを定め、一気に20社にエントリーし、

書類選考を進めていった。

翌日、1社から「書類選考結果のご連絡」という件名でメールが来た。

内容は、不合格。理由は、総合的に判断し、同社の求める応募要件に合致しなかった為、お見送りの判断となりました。

とのこと。

その次の日、3社から同じ件名、全く同じ内容のメールが届いた。

そのまた翌日も。

またか。

不合格の連絡が続き、未経験でこの時期に転職することは厳しい。ことを肌で感じた。

約1週間、精神的にきつかった。当たり前だけど、自分のキャリアが全然通用しない。

メールが来るたび、自分を否定されている気分になった。

ただ、その20社の中で4社だけ、一次選考に進むチャンスをくれた企業があった。

僕はその中でも一番行きたい会社があった。

東京の社員60名のWEBコンサルティング会社。

主にネット広告や、SEOのコンサルを手がける。

業務内容もクライアントのヒヤリングからプランニング、実行検証まで一人で携われるし、

社長は社員から慕われていて、ビジョンにも共感できる。

成長環境も、評価制度もこの上なく整っている。

中途入社の社員も活躍しているし、給料面も◎、

この会社に対しての企業分析には特に力を入れた。

暇な時間があっては、ネットで口コミやHPを見て

情報収集をした。

他の会社も同じく。

一月末

一次面接

ちょうど、その4社の面接の日程になった。

事前にエージェントの人から、この企業は、

どんな人材を求めているかを大まかに聞くことができる。

いくつかある自己PRもその企業の求める人材像ごとに変え、

なんども面接の練習を行った。

エージェント人からもらった、面接対策シートを使って

予想される質問、など事前準備は万端にした。

そして初めての一次面接。(第一希望ではない。)

2社連続で一次面接があった。

この時代だからか全てWEBでの面接だった。

1社目。

緊張して話は長くなるし、自分の想定していた質問と全然違う角度の質問にうろたえ、

30分ほどで面接は終わった。

その日の夕方にエージェントの方から結果が知らされる。

結果は不合格。理由は、話が長い。

経験の内容なんて以前の問題だった。

シンプルに話すことは以外と難しい。

シンプルだけど、数字を入れて具体的にどんなイメージで活躍していたかを

伝えないといけない。

焦る。。

2社目は面接に慣れたせいか、

自分の思い通りに会話のキャッチボールをすることができたが、

業務内容と、会社の雰囲気が自分に合っておらず、

その時点でお断りをした。

第二希望の面接もその次の日にあったが、

そこでは面接内に今後の選考スケジュールまで話されたものの、

5日後に不合格の連絡が来た。

第二希望の会社もとても雰囲気がよく、

自分にとって素晴らしい成長環境が整っていたことから、

内定をいただけたら、ありがたく承諾するつもりだった。

でも、ここまで落とされ続けて正直もう開き直れた。

残る会社は第一希望の会社だけ。

保険で他のスカウトサイトからの求人にも手をつけようとしたが、

自分の全ての時間をこの会社に注ぎ込んで、

もしダメだったら、また一から職務経歴書を書直そうと思った。

第一希望の会社の一次面接の日。

なんと社長が一次面接で出て来た。

ありがたいことに、面談のようにリラックスして会話をしてください。と。

僕はその言葉通り、リラックスして、自分がその会社に行きたい理由を親に話すかのように、

話した。

死ぬほど企業研究はしていたから、熱意も伝わったと思う。

想定していた質問なんて、一切されなかったけれど、

自分の短所など正直に、怠けていた時期のことも話した。

一次面接が終わった。

やりきった感でその日は死ぬほど眠った。

次の日に

エージェントの方より合否の連絡が来た。

合格。

嬉しい。。

嬉しいけど、正直なところ、自分の性格、経験ともに相性は良いと思っていたから、

初めて一次面接に受かった嬉しさより、安心の方が大きかった。

最終選考は、役員の方、その前に、社員面談をしてもらうから、

その時に聞けることを全て聞いておくこと。とのこと。

僕は、社員面談で、不安に思っていたこと、自分がこの会社で具体的にどんな活躍の仕方をできるのかを

詳しく聞いた。社員のプライベートまで、一時間めいっぱい質問し懸念点を払拭した。

2月初め

最終面接

最終面接。

取締役の人が朝9時から時間を取ってくださった。

11時からは前職の勤務があるため、10時半には家を出ないといけない。

僕は、話が長いことで落とされたとこを教訓にし、

伝わるギリギリまで文を削った。

この人も、普通の会話を楽しんでくれと。硬くならないよう伝えて来た。

僕は、自分の転職活動の熱という熱を全てお伝えし、

なぜ今の会社ではやりたいことができないのか。

なぜWEBマーケの会社の中でも貴社が良いのかを丁寧に伝えた。

グループ会社の中で、会社を変えずにWEBマーケの職に就けないかを人事に相談したり、

プライベートでブログを始めるほどに興味があると。

取締役だからこその質問も全て投げた。

雰囲気はとてもよく、取締役と地元が一緒で

高校の先輩だったということが判明し、雑談もかなり弾んだ。

面接終了。

やりきった。

もう結果が何であろうと、

それこそ自分とその会社の「ご縁」だとおもった。

そのくらい、自分のことは伝えた。

その日、急いで出勤し、

そわそわしながら、職場で作業をしていると、

エージェントの人が気をつかったのか、電話ではなくメールで合否が来ていた。

件目、「株式会社〇〇 内定のご連絡」

深呼吸した。

目を閉じてもう一回メールを見る。

報われた。。。

嬉しい。自分に本当にマッチする会社が見つかった。

お互いに来月からは新天地で新しい仕事に励もうと思う。

最後に

僕は学んだ。

この未経験の転職という狭き門を通るために必要だったもの、

熱意と少しのロジック。

これがあれば、何とか伝わる。

そのためには、自分に嘘をつくことはあってはならない。

内定をもらうために、思ってもいないことをいう。

これは、自分が就職活動の時にやりがちだった。

一旦深呼吸して、

心の奥底では何がしたいかを聞いてみるといい。

  • お金持ちになりたい。
  • JEEPに乗りたい。
  • 可愛い彼女と結婚したい。

余裕ができたら、貧しい国でカフェをやってみたい。

などなど。

紙に一度全て書き出して、

お金があればできそうなこと、時間があればできそうなことに

このブログを読む人が一人でも、

自分のキャリアを自分で決定して前に進めていく、きかっけになれば

この発信をして良かったと思う。

それではそれでは。

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